沖縄県宜野座村にあるスカパーJSATの地上局

スカパーJSATは29日、民間企業や研究機関が使う衛星の監視制御サービスの提供を始めたと発表した。国内外の地上局を活用し、24時間365日体制で地上から衛星を監視する。宇宙ビジネスに参入するスタートアップなどが増えており、管制設備を持たない小規模事業者などが衛星を運用しやすくなる。

宇宙関連の事業を円滑に進めるには、衛星の通信状態や、正しい姿勢や軌道を保っているかといった状況を監視して制御する必要がある。

スカパーJSATが始めた「近地球追跡ネットワークサービス」がカバーするのは日本のほか、西アフリカなど大西洋東側、北極域上空となる。

北海道・茨城・沖縄にあるスカパーJSATの地上局を活用する。業務提携先であるノルウェー政府系企業のコングスバーグ・サテライト・サービス(KSAT)がノルウェーやスペインに持つ地上局も適宜使う。

スカパーJSATがKSATと共同で構築してきた宇宙航空研究開発機構(JAXA)向けのサービスを今回民間向けに展開した。

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