
自動運転システム開発のT2(東京・千代田)は30日、神奈川県綾瀬市に自動運転トラックの運行拠点を設けると発表した。2026年2月に完成する。同社は27年に特定の状況下で完全な自動運転が可能な「レベル4」を高速道路において実現する目標を掲げる。一般道は人が運転し、新設する拠点で人からシステムによる運転を切り替える。
拠点は東名高速道路の綾瀬スマートインターチェンジ(IC)に近く、上りと下り両入り口付近にそれぞれ建設する。総面積は2000平方メートルで、11月の着工を予定する。建設費は公表していない。
同社は高速道路での自動運転を計画しており、高速道路を出て一般道を使って倉庫などに向かう際は人が運転する必要がある。新たな拠点は運転手がトラックに乗り降りする場所とし、一度に5台まで対応できる。拠点から高速の出入り口までは自動運転とする。
27年に関東と関西を結ぶトラック輸送でレベル4運転を目指しており、今後は神戸市内の高速道路そばにも拠点をつくる予定だ。
熊部雅友社長は同日、開催中の「ジャパンモビリティショー2025」において「(人手不足などの)物流の危機に立ち向かい、自動運転という新たな解決策を提示していく」と述べた。
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