中部電力の販売子会社である中部電力ミライズは30日、2026年4月から電気の基本料金を値下げすると発表した。スーパーや飲食店、小規模な工場といった法人向け低圧の「ビジとくプラン」が対象で、標準的な使用量(月1040キロワット時)の場合月平均で606円安くなる。

電気の基本料金は現在ひと月1キロワットにつき約1204円で、26年4月からは114円下げた1090円となる。これと併せて、月間の使用量が700キロワット時を超えた場合に1キロワット時当たり約2円割引する特典をなくす。中部電力ミライズによると改定による料金収入の増減はほぼないという。

中部電力ミライズの担当者は「顧客の環境意識の高まりを受け、使えば使うほど安くなる時代にそぐわない制度を見直した」と説明した。ビジとくプランの対象となる電力契約数は17万件ほどで、そのうち9割の電気料金が下がるという。

中部電力は電力自由化に伴い16年にビジとくプランを開始した。業務用のエアコンやモーターなどの動力を使用する顧客向けの制度で、基本料金の値下げや割引の廃止といった料金改定は今回が初めて。

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