
宮城県は21日、同県名取市に新たな工業団地を造成すると公表した。「名取スポーツパーク」跡地の愛島塩手地区で72ヘクタールを取得し、2034年度にも40ヘクタールを分譲する。事業は宮城県土地開発公社(仙台市)が担う。県内の工業団地が手狭になるなか、半導体や自動車などの関連産業誘致を狙う。
県の担当者が県議会の経済商工観光委員会で概要を説明した。県北部にはトヨタ自動車東日本(大衡村)などの大型工場を抱える仙台北部中核工業団地群がある。一方、県南部には大規模な工業団地の集積がないことが課題だった。
新工業団地はJR名取駅や仙台空港(名取市)に近いものの、東北自動車道など高速道路へのアクセスに難点があるとの指摘もある。
村井嘉浩知事は同日の記者会見で、新工業団地の立地は「仙台空港や仙台港への距離は遠くない。高速のインターチェンジから何十分とかかるわけでもない」と強調した。分譲については「条件にあった会社と交渉していきたい」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。