
一関工業高等専門学校(岩手県一関市)発の新興企業、Next IWATE(ネクストイワテ、同市)は21日、5年後に売上高3億円、営業利益1億3000万円とする事業計画を発表した。一関信用金庫(同市)など3組と提携し、地域企業の伴走支援を柱に経営を拡大する。
一関信金とは新ビジネス「ビジバナ」を始めた。信金の営業担当とネクストイワテ社員が客先に同行し、相談する中から課題を抽出、その解決策を探る。両者は2年前から、高齢者の自宅でのスマートフォンの使い方指南で協力してきた。

IT(情報技術)コンサルティングのフォーバルとも提携した。中小企業の課題に対応し、地域の持続可能な経済成長を目指す「一関モデル」づくりを進める。
コンサルティングのグローカル(東京・渋谷)と東北地域商社(一関市)との提携では一関と近隣市町で一体的に人手不足や事業承継といった課題解決を目指す。
ネクストイワテは一関高専の学生だった上野裕太郎氏が2023年に創業し、25年7月に法人化した。事業発表の場に同席した同校の小林淳哉校長は「起業を目指す全国の高専生のロールモデルになる」と同社を評価した。
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