記者会見する四国電力の宮本社長(30日、高松市)

四国電力が30日発表した4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比20%増の496億円だった。発電コストが低い原子力発電をフル稼働したことや電力販売量が増加したことなどにより中間決算としては最高益となった。

営業利益は24%増の663億円、経常利益は19%増の663億円だった。伊方原発3号機の発電量増加や人件費の減少が利益を押し上げた。同日開いた記者会見で四国電力の宮本喜弘社長は「原子力の影響が大きく、前年よりやや電力需要も多かった」と話した。

売上高は8%減の3848億円だった。猛暑の影響などにより小売り販売電力量や卸販売電力量は前年を上回ったが、燃料価格の低下に伴う燃料費調整額の減少などが響いた。

26年3月期の連結業績予想は据え置いた。伊方原発3号機の定期検査や年度末に集中する修繕費の計上などで収益悪化を見込む。会見で宮本社長は「伊方原発3号機の定期検査で発電しない分を金額換算すると約110億円の収支悪化要因になる」と述べた。

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