計測機器を手がけるアンリツが30日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比70%増の38億円だった。通信性能を測る機器などが低調に推移したが、前年同期に計上した在庫などの棚卸し資産を圧縮し、利益が改善した。食品メーカー向けの計量装置なども好調だった。

売上高は516億円と3%減った。トランプ米政権の関税政策を懸念し、通信向けの計測機器が4月から伸び悩んでいた。関税懸念が薄まったことで需要は戻りつつあるが、本格的な回復には至らなかった。食品の異物を検知する装置などは、国内向けを中心に引き合いが強い。営業利益は41%増の50億円だった。

26年3月期の連結業績見通しは据え置いた。純利益は前期比19%増の110億円で売上高は9%増の1230億円を見込む。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。