
DMG森精機は30日、2025年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比約2.9倍の220億円になりそうだと発表した。従来予想を20億円上回る。24年にロシアの製造子会社の株式がロシア政府に収用されたことを巡り、ドイツ政府の海外直接投資保険から169億円を受け取ったのが寄与する。
売上高にあたる売上収益は7%減の5050億円、営業利益は59%減の180億円と、それぞれ50億円、200億円下方修正した。米国の関税負担について顧客との交渉が長引いた影響などが出る。経済安全保障強化で輸出許可審査も長期化しているという。
森雅彦社長はオンラインの決算説明会で「グローバルで納期の乱れが発生している」と話した。同日発表した25年1〜9月期の連結決算は売上収益が前年同期比12%減の3431億円、営業利益は61%減の115億円だった。
あわせて、発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.76%にあたる250万株、75億円を上限とする自社株買いを発表した。取得期間は11月4日から26年2月28日まで。
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