欧州連合(EU)統計局が30日発表したユーロ圏(20カ国)の7~9月期の実質域内総生産(GDP、速報値)は、前期比0.2%増だった。この状態が1年続いた場合の年率換算で0.9%増と、伸び率は4~6月期(年率0.5%)を上回った。
国別では、ユーロ圏最大の経済国ドイツが前期比でゼロ成長となり、2四半期連続のマイナスは回避したが、経済低迷が続いた。イタリアもゼロ成長だった。一方、フランスは同0.5%増、スペインは同0.6%増となり、比較的高い成長率を記録した。
EUは7月にトランプ米政権との関税交渉で合意したが、自動車などにかかる関税が同政権発足前より引き上げられ、ドイツの8月の対米輸出は前年同月に比べて2割減少するなど輸出面で影響を受けている。一方、欧州中央銀行(ECB)の利下げなどを受けて個人消費は持ち直しの動きもみられる。
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