記者会見する鈴木農相(31日、東京都千代田区)

水産庁は漁獲枠を超えた小型イカ釣り船によるスルメイカ漁に関して、増枠する方向で調整に入った。漁獲枠は不足した際に国の留保分やほかの地域の余った枠を融通する仕組みがある。鈴木憲和農相は31日の閣議後の記者会見で、留保分の5700トンについて「調整がつけば、速やかに小型船への振り替えを実施する」と明言した。

早ければ11月5日の水産政策審議会(農相の諮問機関)で正式決定する。水産庁は10月31日に小型船による漁の停止命令を出した。期限は11月1日から2026年3月までとする。小型船への配分枠は現状、25年4月からの1年間で4900トンとしているが、10月24日時点で漁獲実績が5896トンに上っている。

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