第一三共は一過性の費用が重荷となり最終減益に転じる

第一三共は31日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比3%減の2880億円になる見通しだと発表した。1%増の3000億円としていた従来予想から一転減益となる。抗がん剤「エンハーツ」など主力薬の販売は想定を上回るが、一過性の費用185億円を計上することが重荷となる。

修正後の純利益は事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、3231億円)を下回った。

売上高にあたる売上収益は11%増の2兆1000億円と1000億円上方修正した。営業利益から一過性の収益や費用を除いた「コア営業利益」は据え置き、12%増の3500億円を見込む。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上収益が前年同期比10%増の9753億円、純利益が11%減の1308億円だった。

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