村田製作所は31日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比6%減の2200億円になる見通しだと発表した。4月に公表した従来予想(24%減の1770億円)から減益幅が縮小する。想定より円安が進み、利益を押し上げた。

売上高は微減の1兆7400億円、営業利益は微増の2800億円を見込む。それぞれ1000億円、600億円上方修正した。円安が寄与するほか、トランプ米政権の関税政策による影響が当初想定より小さいとみて、スマホや自動車向け電子部品の需要が予測を上回る。

あわせて発表した25年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比2%増の1323億円だった。売上高は2%増の9027億円、営業利益は4%増の1651億円だった。

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