JA三井リースは31日、2026年3月期の連結純利益が前期比45%減の205億円になると発表した。従来予想(4%減の358億円)から153億円下方修正する。米子会社が経営破綻した米自動車部品会社ファースト・ブランズ・グループ(FBG)から取得していた売掛債権を巡り188億円の引当金を積む。
JA三井リースの米子会社カツミ・グローバルが、米自動車大手フォードや米アマゾンなどに対するファースト・ブランズの売掛債権を、ファクタリング(売掛債権買い取り)取引を通じて買い取っていた。足元の実質的な保有高は14億3000万ドル(約2100億円)。
保有する債権の扱いなどについては現在、米裁判所が精査中で結論が出ていない。JA三井リースは予防的な措置として、一部のファクタリング債権とFBGからの未回収金について、25年4〜9月期に188億円を貸倒引当金繰入額として計上する。
JA三井リースは農林中央金庫と三井物産が4割強ずつ出資するリース会社で、2023年にカツミ・グローバルを買収した。
FBGは9月28日、日本の民事再生法に相当する米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用をテキサス州の連邦破産裁判所に申請した。
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