
外食大手のサンマルクホールディングス(HD)はグループ1号店として1989年に開店した岡山市内の「ベーカリーレストランサンマルク大元店」を改装し31日から営業を始めた。倉敷芸術科学大学(岡山県倉敷市)の芸術学部と連携し、「美術館レストラン」として食事とともに店内外のアート作品を楽しめるようにした。
まず五十嵐英之学部長が描いた油彩画8点を店内各所に飾る。一部はアプリを取り込んだスマートフォンをかざすと画面上で絵が動き出す仕掛けを施す。秋を感じさせるカラフルな映像作品も店内入り口と中庭に投映する。アプリや投映用の映像は同大研究・地域連携センターの中川浩一教授が同店のために制作した。

その後は同学部の学生による作品を展示する。五十嵐学部長は「未来の芸術家たちの学びの舞台であり開かれたアトリエとして、岡山から日常に芸術があふれる新たな文化のかたちを発信できれば」と意欲を示した。
サンマルクHDの野橋会京執行役員は「原点の場所からの新たなスタート」と語り、これを機に約40店ある創業業態のベーカリーレストランをテコ入れする考えを示した。他店舗も地元芸術大学などとの協業による美術館レストランへの改装を進める。
 
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