東京商工リサーチ金沢支店(金沢市)は、北陸3県に本社を置く企業のメインバンクの調査結果(2025年3月末時点)をまとめた。上位3行では北国銀行と福井銀行が取引社数を伸ばした。北陸銀行は1位を確保したものの、ややシェアを落とす形となった。

北陸3県では北陸銀行が27.07%でトップとなった。同行をメインバンクとする社数は1万2753社と24年から106社減少し、0.15ポイントシェアを落とした。2位の北国銀行(20.8%)や3位の福井銀行(16.02%)はそれぞれ0.17ポイント、0.18ポイント上昇した。4位の福井信用金庫(4.92%)、6位の金沢信用金庫(3.04%)など上位10金融機関に4つの信金が入った。

県別でみると石川県では北国銀行が54.2%で1位だった。2位に北陸銀行(18.02%)、3位には金沢信金(8.7%)が続いた。自金庫や取引先が能登半島地震の被害を受けた、のと共栄信用金庫(4.34%)や興能信用金庫(3.06%)はそれぞれ0.05ポイント、0.07ポイント増えた。

富山県では北陸銀行が48.77%で首位となった。2位の富山第一銀行(13.76%)と3位の富山銀行(7.62%)、アルミなど製造業が盛んな富山県高岡市に本社を構える高岡信用金庫(5.44%)はシェアが減少した。

福井県は福井銀行が49.04%でトップだった。同行は26年5月に4位の福邦銀行(8.73%)の吸収合併を予定している。2位には福井信金(15.85%)が入った。

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