東芝子会社の東芝デジタルソリューションズは4日、同社が手がける電子レシートの購買データを活用して地域住民の食生活改善を目指す実証実験を愛知県豊橋市で実施すると発表した。豊橋市が保有する地域住民の健康診断データと組み合わせて分析し、不足している野菜などの購入を促すキャンペーンを実施する。

実証実験の期間は15日から12月14日まで。中部地方でスーパーマーケットを展開するヤマナカが運営する「ヤマナカ豊橋フランテ館」など豊橋市内のスーパー4店舗で実施する。

データ分析などに基づいて豊橋市保健所の管理栄養士が監修した冬野菜のレシピなどを店舗内で紹介。対象野菜を購入すると電子レシートサービス「スマートレシート」上で抽選でポイントが付与される。

豊橋市は血糖値や血圧の高い市民が全国平均や県平均に比べて多いといい、東芝などと協力して食生活の改善を促す。東芝デジタルソリューションズのほか、東芝子会社でスマートレシートを提供する東芝テック、野菜摂取の啓発などをしているカゴメも実証に協力する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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