講談社は4日、米ハリウッドに映像制作の子会社を設立したと発表した。本場の人材や制作ノウハウを取り入れて実写映画やテレビドラマを作り、知的財産(IP)のグローバル展開を加速させる。
全額出資子会社「Kodansha Studios」をこのほど設けた。資本金は開示していない。講談社の森田浩章専務が新会社の最高経営責任者(CEO)を兼務する。
人材面において、世界的なヒットを狙える体制を整えた。映画「ノマドランド」で21年に米アカデミー賞の監督賞を得た映画監督のクロエ・ジャオ氏を、最高クリエーティブ責任者に迎える。
同日、都内で記者会見した野間省伸社長は「日本のIPとクリエーターを世界に広め、海外のクリエーターとコラボレーションすることで、新しいコンテンツを作っていく」と話した。
講談社は米国に出版を手掛けるグループ会社を持つが、現地に映像制作の会社をつくるのは初めて。足元では漫画を中心とした自社刊行物を海外で積極展開しており、新会社設立を機に映像分野にも事業領域を広げる。
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