ニデックは4日、ガバナンス(企業統治)の強化に向けて「ニデック再生委員会」を設置したと発表した。岸田光哉社長が委員長を務め、幹部などの10人程度で構成する。ニデックは不適切会計の疑いで第三者委員会が調査を進めている。並行して社内でも改善策を実行する。

10月30日付で設置した。内部管理体制の強化のために具体策を定めて実行する。第三者委の調査が完了した後には、委員会を中心として再発防止策を実行する。

ニデックは同日、取引先に向けて、特別注意銘柄に指定されたことを受けた声明を発表した。「販売や供給、生産、サービスなどの取引活動について支障はない。現在発注されている製品・サービスについても従来通り納品、提供を進める」とした。

日本取引所グループ(JPX)はニデックを内部管理体制の改善を求める特別注意銘柄に10月28日付で指定していた。ニデックは「今回の東京証券取引所から指摘されている問題について、速やかに改善を行えることは速やかに行い、一日も早く皆様からの信頼回復ができるように努めてまいります」とコメントした。

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