
武田薬品工業は4日、デング熱ワクチン「キューデンガ」について、長期にわたって予防効果が持続するとする臨床試験(治験)結果を公表した。7年間にわたる最終段階の治験で、2回接種によってデング熱への予防効果が持続すると確認された。
治験はラテンアメリカとアジアの計8カ国で実施され、4〜16歳の青少年約2万人が参加した。2回接種後、4年半までのワクチン有効性は61.2%で、入院予防効果は84.1%だった。有効性はデングウイルスの4つの型すべてで7年間にわたって持続した。
デング熱は蚊が媒介する感染症だ。世界保健機関(WHO)によると、世界で年1億〜4億人近くが感染していると推計される。アジアや南米などの熱帯地域で感染が広がっている。WHOが確認した2024年の世界の症例数は1400万件を超えた。
武田薬品は関係機関と連携し、キューデンガの利用を拡大している。キューデンガは22年にインドネシアで初めて承認された。25年9月時点で、流行国11カ国で1860万回接種分を供給している。
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