
名古屋市内の主要百貨店(4社5店)が4日に発表した10月の売上高(速報値)は前年同月比9%増の405億円だった。気温の低下でジャケットやコートといった秋から冬物の衣料品が売れ始めたほか、国内富裕層による美術品はじめ高額商品を購入する動きが活発だった。
JR名古屋高島屋は8%増の182億円だった。10月中旬からの冷え込みで羽毛布団が好調だった。コートなど防寒具も伸び、婦人服は4%増えた。免税売り上げは中国の国慶節(建国記念日)連休などで12%増え、8カ月ぶりに前年同月を上回った。

松坂屋名古屋店は13%増の116億円で、特に婦人服が24%増と大きく伸びた。外商顧客向けの催事や免税売り上げが伸びをけん引した。美術や呉服、宝飾品の売り上げは5%伸びた。
名古屋三越の栄店、星ケ丘店を合計した売上高は4%増の72億円だった。栄店では宝飾品や時計の売り上げが23%増だった。気温低下で栗や芋を使った「秋の味覚」が好調で、食品は8%伸びた。
名鉄百貨店は13%増の34億円だった。夏から期間を延長し、週末の昼にも営業したビアガーデンがファミリー層などを取り込み、レストランは18%増だった。10月上旬に開いた催事が好調で、美術・宝飾品など高額品が30%増えた。特に美術品は国内の富裕層の需要を取り込み、2.3倍だった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。