日産自動車のロゴ=横浜市西区で2025年2月5日、玉城達郎撮影

 オランダの半導体メーカー、ネクスペリア製の半導体の輸出が制限されている問題で、日産自動車が追浜工場(神奈川県横須賀市)と子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)の工場で減産を実施することが5日、明らかになった。

 この問題を巡っては、ホンダも10月下旬にメキシコ工場を停止した。日産の減産は現時点で11月10日からの1週間、数百台規模にとどまる見通しだが、ネクスペリアを巡るオランダと中国の対立が日本の自動車大手の国内生産にも影響し始めた形だ。

 ネクスペリアはオランダの医療機器大手フィリップスが源流。2018年以降に中国の電子機器メーカー「聞泰科技(ウイングテック)」に買収された。オランダ政府が9月末、「深刻な企業統治の欠陥」を理由に管理下に置いた。これに中国政府が反発し、ネクスペリアが中国で生産した半導体を輸出規制の対象にした。【鶴見泰寿】

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