
アークスは5日、2033年2月期の連結売上高目標を前期比6割超増となる1兆円以上とする新たな成長戦略を発表した。同期までの8年間に見込む営業キャッシュフローとほぼ同額の2400億〜2500億円をM&A(合併・買収)などの成長投資に振り向ける。
アークスは、M&Aで傘下に収めたスーパー各社に自主性を持たせて事業を展開させる「八ケ岳連峰経営」で売り上げ規模を拡大してきた。目標達成に向けさらなるM&Aに加え、旗艦業態「スーパーアークス」への転換を通じた既存店の強化などを進める。
前期に6%あまりだった自己資本利益率(ROE)は8%以上に高める。基幹システムの更新などで収益性を高めるほか、配当性向40%を目指し8年間で500億〜600億円を株主還元に充てる。大型のM&Aでは有利子負債の活用も視野に入れる。投資家向け広報(IR)強化による株価向上をあわせて進め、PBR(株価純資産倍率)を1倍以上に引き上げる目標も打ち出す。
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