新電力のUPDATER(東京・世田谷)は、二酸化炭素(CO2)排出量ゼロの電力販売サービス「みんな電力」の供給先を北陸と北海道の家庭向けにも広げると発表した。両地域では法人向けの実績があるが、家庭向けは初めて。北陸の新電力のシェアは全国10地域中最も低い。同社は再生エネルギー由来の電力であることを訴えて顧客を増やす。

11月1日に供給を開始した。両地域で2026年3月期に計1000件の契約を目指す。同社は2016年の電力小売りの自由化以降、市場が大きい関東から順次販売エリアを拡大してきた。北陸と北海道での事業開始で、家庭向けの未進出市場は沖縄と一部離島だけになった。

みんな電力は契約者が発電所の情報などをネット上で確認できる特徴がある。経済産業省によれば、北陸での新電力のシェアは1桁台にとどまる。UPDATERの担当者は北陸の市場について「大手電力会社の電力料金が安いという特徴がある」とした上で「価格に加えて、環境負荷を低減できることを顧客に訴えて市場を開拓する」と話す。

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