グンゼが5日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、最終損益が6億5800万円の赤字(前年同期は29億円の黒字)だった。25年4〜6月期に計上したアパレル事業の構造改善費用が響いているものの、赤字は縮小した。同事業の従業員に対して募集した希望退職に82人が応募したことも公表した。

25年4〜9月期の売上高は前年同期比3%減の652億円となった。食品の値上げによる消費者の買い控えなどで主力の包装フィルムが伸び悩んだ。営業利益は11%減の31億円だった。メディカル事業での設備投資や人員拡充などで固定費の増加が響いた。

26年3月期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比2%増の1400億円、純利益は55%減の28億円を見込む。

グンゼは8月6日、アパレル事業の間接部門と営業部門で勤務する40歳以上(26年1月20日時点)の従業員を対象に希望退職を募っていた。退職加算金の支給や、希望者に対する再就職支援を実施する。佐口敏康社長は5日の記者会見で「これから先に近い段階で希望退職の募集をもう一回やることは全く考えていない」と話した。

同日、発行済み株式総数の4.05%にあたる140万株、50億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。取得期間は6日から26年3月24日まで。株主還元を充実し、資本効率を改善する。

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