関電送配電は営業所をワインセラーに改装し、貸し出す(6日、兵庫県宝塚市)

関西電力子会社の関西電力送配電は6日、個人や飲食店にワインを保管するスペースを貸し出すサービスを始めたと発表した。兵庫県宝塚市の営業所を改装し、ワインセラーの設備を導入した。ワインの管理には送配電事業で培った停電対策などのノウハウを生かす。

50〜100本のボトルが入るロッカーを月8800円から、500本入るウオークイン型の個室を6万5000円で貸し出す。合計2万3600本を保管できる。ワインの消費量は全国的に増えており、特に宝塚市は愛好家が多いという。

セ氏14度、湿度70%前後の室内環境を維持する。停電するとワインの品質に悪影響が及ぶため、複数の電力系統につなぐといった対策を施している。現状では全体の8割が個人客だという。

同様のサービスは関西では少ない。数百本単位でワインを保有することもある愛好家からのニーズが多いことが分かり事業化を決めた。担当者は「停電対策や耐震性の確保など送配電事業のノウハウを、ワインの保管や熟成環境の維持に生かす」と話す。

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