クマを検知する家庭用のカメラ

通信機器の製造販売を手掛けるレッツ・コーポレーション(名古屋市)は6日、クマの検知機能を備えた家庭用防犯カメラを発売すると発表した。人工知能(AI)でクマを識別し、検知すると屋内の回転灯やスピーカーで警告する。

「AI熊さんカメラ」は検知用と録画用の2台からなる。設定を変えればシカやイノシシなどの動物にも対応できる。参考価格は付属品込みで12万3200円。

AIがクマを自動識別し警告を発する

事業所向けに業務用のクマ検知カメラも売り出す。カメラが自動で上下左右に首を振り、家庭用の約10倍となる100メートル離れた場所も検知できる。参考価格は43万7800円。

同社は自動車ナンバーや車種の画像をAIで解析するシステムに強みがあり、今回の新製品に技術を応用した。クマによる人身被害の深刻化を受け、山間部の民家や事業所で需要を見込む。

家庭用と業務用ともに7日から予約販売を受け付け、年間で合計1000台の販売をめざす。担当者は「不安を抱えながら暮らす人々に少しでも安心を与えられれば」と話す。

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