データセンター向けなどのスペシャルガラスが好調だった

日東紡は6日、2026年3月期の連結純利益が前期比2.9倍の375億円になりそうだと発表した。従来予想から245億円上方修正した。2期連続で過去最高益を更新する見込み。データセンター需要の伸びで電子材料事業が好調だった。東京都中央区八重洲の固定資産売却により特別利益として約341億円を計上する。

売上高は前期比10%増の1200億円と従来予想を据え置いた。営業利益は16%増の190億円と20億円引き上げた。スマートフォンなどのエッジ機器やデータセンター向けの電子材料「スペシャルガラス」の需要が大きく伸びた。

未定としていた1株あたりの期末配当は前期比8円増の86.5円とし、年間配当予想は114円とした。特別利益を除き、定常収益に対する配当性向30%に基づき算出した。

多田弘行社長は「30年頃までスペシャルガラスの需要は下がらないと見ている。売却益は今後の(増産に向けた)投資に活用していく」と話す。設備投資の増加に伴い、値上げ交渉も進める姿勢を示した。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前期比8%増の574億円、純利益は27%増の68億円だった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。