インターネットイニシアティブ(IIJ)は7日、ソニーグループ傘下のソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)と、ICT(情報通信技術)を使って農業を効率化するサービスを提供する新会社を設立すると発表した。人手不足が進む農業で、作業の省力化への需要を取り込む。

新会社は2026年4月に設立する。出資比率はIIJが85%で、SSSが11%。農家向けに、畑の水分量を測定する機器から得られたデータを分析し、水やりの最適な量やタイミングを示すサービスを提供する。経験則に頼らないデータに基づいた農業を支援し、収穫量の増加につなげる。

IIJは通信技術を生かして田んぼの水位や水温を管理するサービスを開発するなど、農業の支援事業を展開してきた。SSSも土の水分量を測定するセンサーを開発するなどし、農業向けサービスに取り組んでいる。各社の通信や機器開発といった技術を生かす。

IIJが同日発表した2025年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比34%増の100億円だった。ネットワークの更改需要が旺盛で、官公庁や金融機関向けに大型案件の獲得も進んだ。

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