ライフデザイン・カバヤが岡山市内で運営する住宅展示場

木造住宅製造・販売のライフデザイン・カバヤ(岡山市)はMBO(経営陣が参加する買収)により親会社の日本カバヤ・オハヨーホールディングス(HD、同)が保有していた全株式を取得し同HDを離れた。独立による経営迅速化で成長に弾みを付ける。

MBOは4日に実施した。株式の取得額は非公表。ライフデザイン・カバヤの窪田健太郎社長ら経営陣は中国銀行のLBOファイナンスを資金調達に活用した。日本カバヤ・オハヨーHDは2026年度に始まるグループの中長期経営計画に向けた構造改革の一環で、ライフデザイン側の意向も尊重しての判断と説明する。

同HDは菓子製造のカバヤ食品(岡山市)から広がったグループ各社を束ねる純粋持ち株会社として16年に設立された。乳製品のオハヨー乳業(岡山市)のほか物流・情報システム会社、包装資材会社、学校法人など幅広い事業者を傘下に持つ。

ライフデザイン・カバヤは傘下唯一の住宅会社だった。1972年にカバヤ小堀住研として発足し、他の社名を経て17年に現社名となった。中四国や福岡などに営業拠点を持ちデザイン性の高い注文住宅を中心に25年3月期は売上高約470億円と業績を伸ばす。ベトナムでも木造住宅の普及を目指す。

ライフデザインの窪田社長がHDの取締役、HDの山崎陽子最高経営責任者(CEO)がライフデザイン取締役という立場に当面変更はないという。日本カバヤ・オハヨーHDからはカバヤ食品も24年に投資会社の資本参加に伴い離脱していた。

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