ユニ・チャームの1~9月は保険金や税金費用の軽減で増益を確保した

ユニ・チャームが7日発表した2025年1〜9月期の連結決算(国際会計基準)は純利益が前年同期比2%増の607億円だった。本業のもうけを示すコア営業利益は16%減だったものの、為替差損益の改善やインド工場での火災に関連する保険金収入が寄与した。賃上げした企業を減税する「賃上げ促進税制」の適用で税金費用が減った。

売上高は前年同期比4%減の6942億円だった。売上高の4割を占めるアジアは10%減収だった。女性向けの製品で上期に中国で風評被害を受けたほか、インドネシアなどでは現地企業との競争が激化した。短時間で商品を配送する「クイックコマース」など新たな販売経路の開拓といった先行投資も一時的に利益を圧迫した。

猫用トイレやペットフードなどペットケアは北米などで販売が好調で5%増収だった。

25年12月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比2%減の9740億円、純利益は4%増の851億円を見込む。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。