
旧ヤオコーのブルーゾーンホールディングス(HD)が10日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比6%増の153億円だった。同期間では3年連続で最高益を更新した。高騰するコメなどの価格転嫁を進めたほか、強みとする総菜の付加価値を高めて客足を伸ばした。
同日、26年4月1日付で1株を5株に分割すると発表した。あわせて株主優待制度も拡充する。川野澄人社長は同日の決算説明会で「投資単位を引き下げることでお客様にも株主になってもらいたいと考えている」と話した。分割後の最低投資金額は10日終値ベースで約16万円になる。
25年4〜9月期の売上高にあたる営業収益は前年同期比10%増の3949億円、営業利益は8%増の230億円だった。傘下のスーパーマーケット、ヤオコー単体の既存店売上高は5%増えた。コメ高騰などの影響で購入価格が上がり、客単価は3%伸びた。生鮮食品や総菜の商品開発を強化して付加価値を高め、客数も2%増えた。インフレ下で節約志向が高まるなか、傘下のディスカウント業態も好調だった。

売上高営業利益率は0.1ポイント減の5.8%だった。客数確保のために生鮮品などの価格を抑えた影響が出た。採用強化などに伴う販管費の上昇もあった。
26年3月期の通期計画は据え置いた。営業収益は前期比5%増の7720億円、純利益は2%増の205億円を見込む。
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