松山市は、道後温泉本館東側広場(同市道後湯月町)内の公衆トイレにネーミングライツ(命名権)を導入し、「トイレの日」(11月10日)に合わせ、10日から供用を開始した。愛称は「管清オネストイレ」。市によると、ネーミングライツの実施は今回が初めて。
市は今年1~2月に命名権を公募。応募は1社のみで、上下水道施設の維持管理会社「管清工業」(東京都)が命名権を取得した。契約期間は2028年3月末までで、命名権料は計105万円(年間35万円)。同社がトイレの定期清掃や点検なども行う。
愛称は誠実や正直という意味の「オネスト」と、トイレを組み合わせた造語。道後温泉にちなみ、湯玉や夏目漱石の小説「坊っちゃん」の登場人物をイメージした塗装を施すなど、トイレの外装や内装もリニューアルした。
市によると、市が管理する道後温泉内の公衆トイレは計3カ所だが、他のトイレは現時点でネーミングライツを実施する予定はないという。千葉県から友人と観光に訪れた福島淳平さん(27)は「トイレと思わなかった。すごくおしゃれ」と話していた。【広瀬晃子】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。