ADEKAが11日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比8%増の124億円だった。国内のコメ価格の高騰により水稲作付面積が広がり、上場子会社の日本農薬で除草剤や殺虫剤が売れた。

売上高は微増の1957億円。水稲向けに加え、果樹向けの殺虫剤や除草剤の販売が北米や欧州で伸びた。樹脂に添加する難燃剤が家電や電気自動車(EV)低迷により不調だったほか、製品の世代交代による生産調整の影響が出た半導体メモリー向け高誘電材料も落ち込んだが、除草剤や殺虫剤の増収分で補った。営業利益は8%増の197億円を確保した。

26年3月通期見通しは従来予想を据え置いた。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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