岡山駅近くでバイオディーゼル燃料を給油した(11日、岡山市)

JR西日本は11日、岡山県を中心に100%バイオディーゼル燃料を使用した営業運行を始めた。岡山エリアのディーゼルカー(気動車)59両の燃料について、順次軽油から食用油の廃油などに由来する燃料に切り替える。導入エリアの拡大も検討し、グループで掲げる2050年の二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロの目標達成につなげる。

営業列車におけるバイオディーゼル燃料のみでの運行は国内初という。津山線や吉備線、因美線、姫新線、芸備線で運行する。

JR西の気動車運転用燃料の1割ほどにあたる年間約2100キロリットルの燃料を置き換える。CO2の排出削減量は年間約5500トンを見込む。一般家庭約2000世帯の排出量にあたる。

課題は燃料コストの高さだ。林秀樹岡山支社長は「他の乗り物や機械で使うきっかけになればスケールメリットも生まれる。社会の機運醸成とともに燃料調達コストの低下も期待している」と述べた。

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