ソフトバンクグループ(SBG)が11日発表した2025年9月中間連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比2.9倍の2兆9240億円と、中間期として過去最高を更新した。米オープンAIといった人工知能(AI)関連の新興企業などへ投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を中心に、主力の投資事業が利益を伸ばした。保有していた米半導体大手エヌビディアの全株式を、10月に売却したことも発表した。

オープンAIへの投資利益として、2兆1567億円を計上した。東京都内で開いた説明会で、SBGの後藤芳光専務は「オープンAIへの投資価値はぐんぐん成長している」と述べ、最高益更新のけん引役となったと説明。12月に225億ドル(約3兆4700億円)の追加投資を予定通り行う方針を示した。

このほか、資産運用子会社の保有分も含め、保有していたエヌビディア株すべてを10月に58億3000万ドル(約9000億円)で売却したことも公表した。売却益の一部はオープンAIへの投資に振り向けるという。

ソフトバンクグループ本社=東京都港区(AFP時事)

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