日清製粉は岡山県産小麦のみを使った新製品「晴天ノ絆」を発売した(10日、岡山県倉敷市)

日清製粉は岡山県産小麦「ふくほのか」のみを使った業務用小麦粉の新製品「晴天ノ絆」を中四国向けに発売した。たんぱく質が少ない特徴を生かし、柔らかく粘りのある岡山のうどんに合う小麦粉に仕上げた。焼きそばや菓子用にも使える。地場産品の需要創出で地域の活性化につなげる。

地域ならではの小麦粉を開発してほしいという、地元の取引先などからのニーズに応えた。5月に稼働を始めた水島工場(岡山県倉敷市)で製造する。独自の製粉技術により吸水性の向上や、麺のゆで時間の短縮を実現した。

日清製粉の山田貴夫社長は「中四国地区における食文化を新たに築くのに寄与できる素材になる」と述べた。

同社は7月に岡山市の岡山工場、9月に香川県坂出市の坂出工場を閉鎖した。水島工場に生産を集約し、小麦を砕く2本のローラーの間隙を自動で調整する技術や無人搬送車(AGV)などを導入して生産性向上を図る。同工場のノウハウを広げ、全社で生産性を2割高めることを目指す。

  • 【関連記事】日清製粉、岡山の新工場が稼働開始 2工場は閉鎖
地域ニュース

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。