パーソルホールディングスが11日発表した2025年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比12%増の239億円だった。同期間としては過去最高だった。転職サービス「doda(デューダ)」で人工知能(AI)の活用が進み、求職者を支援するキャリアコンサルタントの生産性が向上。転職者の増加につながった。
売上高にあたる売上収益は5%増の7527億円、調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は4%増の443億円だった。主力の人材派遣事業の売上収益は4%増の3034億円。就業スタッフ数が増え、派遣先への請求単価も上昇した。派遣から正社員に転換する人材紹介も好調だった。
同日開いた決算説明会で和田孝雄社長は、10月に買収したフランスの人材派遣会社Gojob SAS(ゴージョブ)との相乗効果について「ゴージョブのAIマッチング技術をパーソルの技術と融合させることで、人材紹介や派遣、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業の効率性向上などに生かせる」と述べた。
26年3月通期の見通しは従来予想を据え置いた。純利益は14%増の410億円を見込む。
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