
りそなホールディングスが11日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比25%増の1428億円だった。住宅ローンの金利上昇効果が出て資金利益をけん引した。傘下行合算の法人向け融資残高は1.2兆円増えた。
本業のもうけを示す実質業務純益は38%増の1725億円だった。米国の関税影響を巡り、期初は一部の取引先が設備投資を見送る動きもあったが、足元の影響は限定的だという。りそなHDの南昌宏社長は「景況感は改善してきている。資金需要を捉えていきたい」と述べた。
投資信託の信託報酬や決済手数料などの関連収益は2%減の1100億円だった。米関税影響による不透明感で市場環境が不安定だったことや大口の不動産案件の利益が剝落したことが響いた。法人向けのインターネットバンキングサービスやデビットカードの決済手数料収入は堅調だった。
りそなHDは同日、350億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表した。26年3月期の総還元性向は54.6%となる見込みだ。
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