舶用エンジン大手の三井E&Sは12日、2026年3月期の連結純利益が前期比33%減の260億円になりそうだと発表した。200億円としていた従来予想を引き上げた。造船業界の活況を背景に主力の舶用エンジンが好調なほか、港湾クレーンも伸びる。15円としていた期末配当は増額を前提に未定に修正した。新たな配当予想は決まり次第発表する。
26年3月期の売上高は前期比8%増の3400億円、営業利益は30%増の300億円を見込む。売上高は従来予想を据え置いた一方、営業利益は60億円引き上げた。増収効果に加え、生産効率の改善が寄与する。米国の関税政策の影響が和らぐことも利益予想の見直しにつながった。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比46%減の175億円、売上高は14%増の1655億円、営業利益は2.1倍の198億円だった。前年同期にあった関係会社の株式売却益がなくなった反動で純利益は減少したものの、主要製品の販売やアフターサービス事業が好調で売上高、営業利益ともに伸びた。
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