12日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=155円台を付けた。今年2月以来、約9カ月ぶりに節目の円安・ドル高水準となった。米経済の下押し要因となっている米政府閉鎖が近く終了する見通しとなり、円を売ってドルを買う地合いが強まった。
米連邦議会上院は10日、史上最長となった米政府閉鎖の解除に向けた「つなぎ予算案」を可決した。12日に下院でも採決される見込みで、政府の全面再開が大きく近づいたと受け止められた。高市早苗政権の拡張的な財政政策がとられるとの見方が円売りを促している面がある。【ワシントン浅川大樹】
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