松尾社長は「25人を採用できたことは非常に大きな上場成果」と話した(13日、福岡市中央区)

Cross Eホールディングス(クロスイーHD)が13日発表した2025年9月期の連結決算は、純利益が前の期比18%増の3億8500万円と過去最高だった。テーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)のミッフィーエリア開業に向けた工事などが寄与した。年間配当は55円と従来予想から3円積み増す。前の期は記念配5円を含め50円20銭だった。

クロスイーHDはハウステンボスの設備管理、廃棄物焼却施設のメンテナンスなどを手がける。売上高は6%増の45億円で過去最高だった。自治体や民間施設の管理事業では資材と人件費などの上昇分の価格転嫁が進んだ。

26年9月期は純利益が前期比18%減の3億1500万円、売上高が2%増の46億円を見込む。24年8月の上場後、25年9月までに技術者を中心に例年を大幅に上回る25人を採用したことで人件費が増える。

松尾貴社長は同日の記者会見で「人材確保をするために上場した。25人を採用できたことは非常に大きな上場成果」と述べた。「一時的に損益を下押ししてでも受注余力を向上させていく。グループを伸ばしていく上で必要不可欠な投資だ」と説明した。中期経営計画では最終年度となる28年9月期に売上高65億円を目指している。

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