決算について説明するイフジ産業の藤井宗徳社長(13日、福岡市)

液卵大手のイフジ産業が13日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比微増の10億円だった。液卵は全国的な需要増加により販売数量が6%増の3万3000トンで過去最高となった。鶏卵相場の高騰を受けて販売単価も上昇し、売上高は45%増の160億円だった。

営業利益は3%減の14億円だった。工場の生産ライン増設などにより減価償却費が膨らんだ。

26年3月期通期は売上高が前期比20%増の306億円になる見通し。液卵の販売動向を踏まえて従来予想から28億円上方修正した。鳥インフルエンザの影響など鶏卵相場の動向を注視する必要があるとして、純利益は13%減の18億円とする従来予想を据え置いた。

藤井宗徳社長は同日の決算記者会見で「22年以降、大規模な鳥インフルエンザが毎年発生しており、慢性的にタマゴが不足している。鶏卵相場は今後も高値で推移し続けるだろう」と話した。

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