解体作業が進む大阪・関西万博の電力館=大阪市此花区で2025年11月13日、村田貴司撮影

 大阪・関西万博の閉幕から1カ月を迎えた13日、日本国際博覧会協会(万博協会)はパビリオンなどの解体作業の様子を公開した。大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)の会場跡地では、ヘルメット姿の作業員らが黙々と撤去作業を進め、廃材を搬送するダンプカーが土ぼこりを上げていた。

 東ゲートに近い「電力館」では、建物内の床などの解体作業を実施。屋外では作業員が重機を使い、鉄骨やコンクリート片など再利用する廃材を丁寧に分別していた。

 会場のシンボルだった大屋根「リング」の内側では、海外パビリオンの解体作業が本格化。フランス館やアメリカ館の周りには足場が組まれ、広場の所々に土のうや部材が積み上げられていた。

 万博協会は出展した国や企業に対して、2026年4月13日までにパビリオンを撤去するよう要請。28年2月末までに更地にして、土地所有者の大阪市に返還する。リングも北東側の200メートルを残して解体し、木材は再利用する。【岡崎英遠】

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