
戸田建設は13日、2026年3月期の連結純利益が前期比13%増の284億円になる見通しだと発表した。17%減の210億円としていた従来予想から一転増益を見込む。国内建築事業では資材高など建設コスト上昇分の価格転嫁が進み、採算が改善する。投資開発事業で販売用不動産の売却が進むことも寄与する。
売上高は7%増の6300億円、営業利益は13%増の300億円を見込む。売上高は100億円下方修正した一方、営業利益は60億円上方修正した。海外子会社で工事の進捗が遅れた減収影響を建築事業の採算の改善効果で吸収する。国内建築の完成工事総利益率(単体ベース)は12.7%と従来予想を1.7ポイント上回る。
一方で国内土木ではシールド工事などの進捗が遅れ、利益率が伸び悩んでいる。山崎俊博取締役は同日の決算説明会で「建築と土木両事業の利益率は同業対比で低い。価格転嫁を一段と進め、利益率の引き上げを狙う」と話した。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比20%増の2889億円、純利益が78%増の127億円だった。
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