
マツキヨココカラ&カンパニーが13日発表した2025年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比6%増の265億円だった。化粧品の売り上げが好調に推移したほか、店舗でのKPI(重要業績評価指標)管理による経費コントロールも奏功した。26年3月期の年間配当を年48円とする増配も発表した。
配当は26年3月期の中間配当と期末配当を従来予想より1円ずつ増やし、年間で2円積み増す。前期に比べ4円増となる。

25年4〜9月期の売上高は4%増の5490億円、営業利益は7%増の404億円だった。化粧品の売上高は8%伸びた。ナショナルブランド(NB)商品やプライベートブランド(PB)商品を中心に化粧品の展開を強化した。店舗での残業比率を下げるなどのKPI管理が収益性の向上につながった。
松本清雄社長は同日の記者会見で「価値のあるPB商品の展開で利益を確保し、人件費が上がったとしても経営していける体制をとっていく」と話した。
SMBC日興証券の松尾賢弥シニアアナリストは「化粧品のタイアップなど他社と比べて化粧品に対する力の入れ方が異なり、それが差別化につながっている」と評価する。
26年3月期の通期予想は据え置いた。売上高は前期比4%増の1兆1000億円、純利益は3%増の565億円を見込む。
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