JSRは13日、ライフサイエンス事業の一部を中国企業に売却すると発表した。売却額は非公表。2026年の中ごろまでに手続きを完了する。同事業はがんなどの疾患に関する創薬を支援する開発業務受託機関(CRO)を手がけている。
JSRのグループ会社クラウンバイオサイエンスを、中国で臨床検査サービスなどを手掛けるアディコンホールディングスに売却する。JSRは18年に、当時売上高73億円だったクラウン社を440億円で買収した。
JSRは24年に産業革新投資機構(JIC)によるTOB(株式公開買い付け)の成立で上場廃止した。ライフサイエンス事業は赤字が続いている。不採算事業を整理し、主力の半導体材料事業に経営資源を集中させ再建を進めている。
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