日本新薬は14日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比19%減の263億円になりそうだと発表した。前期比26%減の240億円としていた従来予想から23億円上方修正した。米国で新薬の承認が遅れ、販売準備費が減少する。別の新薬でも米当局の審査が遅れて臨床試験(治験)が進まず研究開発費が45億円減る。

売上高は5%増の1680億円、営業利益は7%減の330億円を見込む。従来予想に比べてそれぞれ20億円、30億円上方修正した。年間配当予想は前期と同じ124円に据え置いた。

7月に米食品医薬品局(FDA)から承認を得られなかった、希少疾患のデュシェンヌ型筋ジストロフィー心筋症の治療薬は、25年中に追加データを開示する予定だ。開示後にFDAへデータを提出し、審査が再開される見通しだ。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比4%減の157億円だった。売上高は微増の796億円、営業利益は10%増の195億円だった。

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