ラクスは14日、2026年3月期の連結純利益が前期比51%増の121億円になる見通しだと発表した。従来予想を4億円上回る。法人向け経費精算システム「楽楽精算」の新規導入企業が想定を上回るなど、主力のクラウド事業が好調に推移する。年間配当は3円40銭と、従来予想の3円25銭から引き上げる。

売上高は23%増の600億円、営業利益は57%増の160億円と、それぞれ6億円、10億円上方修正した。クラウド事業では楽楽精算のほか、勤怠管理システム「楽楽勤怠」も好調だ。広告宣伝を新規導入企業の獲得効率の高い媒体に切り替えるなど、経費の費用対効果を見直したことも寄与する。

ITエンジニアを企業に派遣するIT人材事業も派遣先からの引き合いが強く、稼働人数が増える。9月末時点のエンジニア数は1020人と3月末から45人増えた。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比25%増の287億円、純利益は74%増の63億円だった。クラウド事業の売上高は26%増の246億円となった。

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