
九州フィナンシャルグループ(FG)が14日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比42%増の208億円だった。国内金利の上昇によって貸出金利息が増加したことなどが寄与した。
傘下銀行単体の本業のもうけを示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は肥後銀行が67%増の102億円、鹿児島銀行は31%増の128億円だった。連結の与信費用は7億7000万円の戻り益が発生した。26年3月期通期の連結純利益は15%増の350億円を見込んでいる。
九州FGの笠原慶久社長(肥後銀行頭取)は同日の記者会見で、企業の設備投資意欲は半導体関連を中心に旺盛で、業績は全体として順調との見方を示した。そのうえで「米国の関税政策の影響が今後出るかもしれない。人件費などコスト増でも価格転嫁が進まない業種もあり、個別に寄り添わないといけない」と語った。
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