
山梨中央銀行は14日、2026年3月期の連結純利益が前期比17%増の90億円になる見通しだと発表した。従来予想から6億円上方修正した。5期連続の増益を見込む。貸出金の増加と利ざや拡大が寄与する。年間配当も従来予想から8円上乗せし、118円とする。同行初の株主優待制度を導入することも発表した。
連結経常利益は21%増の129億円を見込む。従来予想は124億円だった。貸出金利息のほか、有価証券利息配当金もポートフォリオの改善によって増加する。年間配当は前期の76円から42円の増配となる。配当性向目標40%の設定に基づくという。

同日発表した25年4〜9月期連結決算は、純利益が前年同期比42%増の43億円だった。売上高にあたる経常収益は30%増の364億円。本業のもうけを示す単体のコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は27%増の85億円だった。
単体の9月末の貸出金残高は前年同月末比10%増の2兆8645億円だった。「製造業や不動産向けの資金需要と個人の住宅ローンが伸びた」(山寺雅彦専務)という。総預金残高は5%増の3兆8010億円だった。
株主優待制度は山梨県の特産品を選べるカタログギフトなどを予定している。
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